遠征海上基地ミゲル・キース、ホワイトビーチ沖に停泊


1月22日、ホワイトビーチ沖に停泊する遠征海上基地ミゲル・キース

 1月22日、遠征海上基地ミゲル・キース(ESB-5)がホワイトビーチ沖に現れた。昨年10月25日以来のホワイトビーチ出没だ。

 ミゲル・キースは、ヘリコプターが離着陸できる広い甲板を持ち、上陸作戦を展開する海兵隊や陸軍の支援機能を果たす、最新の「動く海上基地」だ。
 2021年12月16日付のNAVY TIMESの記事「How an undersea volcano nearly sidelined this Navy ship」によれば、ミゲル・キースは第7艦隊第11水陸両用戦隊に配属されている。

 昨年5月に就役したばかりのミゲル・キースは、9月に第7艦隊の担当海域に向けてサンディエゴを出港し、パールハーバーに寄港したあと、10月にはホワイトビーチ、佐世保、岩国に現れ、さらにまた10月20日から22日にかけてと23日から25日にかけて、ホワイトビーチ沖に投錨していた。

 前述のNAVY TIMESの記事によれば、昨年8月に発生した小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で噴出された大量の軽石によって、10月後半にはミゲル・キースの推進機関の冷却装置などに大きな影響が生じた模様だ。
それでも10月後半および11月前半にかけて、沖縄周辺でヘリコプターを使った訓練などを行っていたが、その後ミゲル・キースは、11月11日から今年1月11日までの間、韓国の釜山と鎮海に滞在していた。
 釜山と鎮海への計2ヶ月に及ぶ滞在の後、1月13日から20日までは岩国に寄港していた。

 中国への牽制のために、ミゲル・キースを今後も沖縄周辺に出没させるつもりなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.1.22 世嘉良 学 撮影)


1月22日のホワイトビーチ。陸地の側から見て右側の陸軍桟橋に停泊しているのが、音響測定艦エイブル。
左側の海軍桟橋にはドック型揚陸艦グリーン・ベイ(LPD-20)が停泊している。
沖に停泊しているのが、ミゲル・キースと、ドック型揚陸艦アシュランド(LSD-48)だ。


2022-1-23|HOME|